2011年3月14日月曜日

【ボブ・ディラン中国初公演☆デビュー50周年記念】

【ボブ・ディラン中国初公演☆デビュー50周年記念】

☆ こんなニュースが飛び込んできて、何かを書くなというのが無理なハナシ。


一年前、残念ながら実現しなかったディランによる初の中国公演が決定!!

しかも、このタイミングに! 



◆北アフリカと中東での民主化運動に敏感な中国、そして元祖フリーダム・ファイター“BOB DYLAN”と、彼の初の中国公演については、AFP記事本文や末尾リンクの「テレグラフ」誌、又はAP通信からのニュースを参考にして頂くとして……


まず、個人的な話から始めてしまおう。


◆私がボブ・ディランにのめり込むキッカケは、
遡ること1984年。

当時発売されたばかりのアルバム『リアル・ライブ』のカセットをプレゼントされた瞬間に始まる。




ソヴィエトではゴルバチョフがペレストロイカを転がし始め、世界中で何かが起こりはじまりそうな季節だった。


エチオピアでは人類史上未曾有の飢餓が起こり、その現状を黙って見ていられなくなった“かの”ハリー・ベラフォンテと今は亡きミリアム・マケバが壮大な構想を練る。

◆同時期に、ロンドンではボブ・ゲルドフとBONOがベラフォンテの企画を実現させるべく「ライブ・エイド」を提唱し、世界規模のチャリティー・イベントやコンサートを行った。

1985年が明けてすぐ、アメリカもそれに呼応し、クインシー・ジョーンズ&マイケル・ジャクソン&ライオネル・リッチーが中心となって、あのミラクル・プロジェクト『U.S.A For AFRICA』が始動する。

当時最高のアーティストたちが「We are the World」に命を吹き込むため、アメリカン・ミュージック・アワードの夜、LAのスタジオに終結し、その場で各自のパートを覚え、夜明けには目も眩むような合唱を加え、結局たった一晩で奇跡が実現してしまう(詳しくはジェーン・フォンダのナレーションによる有名な「メイキング・オブ《ウィー・アー・ザ・ワールド》」をご覧ください)。

Making of We Are The World



それはともかく、当時、何をやってもウマくいってなかったディラン。でも、あのヴォーカルをみる限りにおいては最高に輝いていたとしか言いようがない。
最も印象的な部分を大トリ、レイ・チャールズの前にディランは歌い、ガキだった私は鳥肌が立ったことを今でもハッキリ覚えている。

◆ボブ・ディランのライブを初めて筆者が観たのは、アルバム化もされたあの初来日公演、ではなく、ようやく1994年になってからだった。
それ以降、日本だけでも十回以上は彼のライブを体験してこれた。
彼のライブ・パフォーマンスには日によって波があるが、たとえば3日連続ライブを観た時……二日目の中日はやはり中弛みぎみ……という周囲の指摘とは意見が違い、不機嫌そうに演奏するディランがまた、とてもよいのだ!

毎晩、ライブセット(演目)を即興で変えてゆく、と有名な彼のステージ。あまり調子の良くない晩でさえ(例えば、最初から最後まで観客に背中を向けてボソボソ歌ったり、せっかくの名曲を一本調子に崩して歌ったり、詩的な歌詞をとことん間違えて歌ったり……)、私にとってはそれがボブ・ディランなのだった。


◆果たして、中国公演がちゃんと実現し、素晴らしい演奏を観客に披露でき、初の訪問が大成功のもと終えられるかどうか分からない。
でも、そんなことはどうだっていい。

それ以前に、中国で(中には50年近く彼の来中を待ちわびていたファンもいるだろう)満員のスタジアムに集まった観客が、進化しつづけるディランのパフォーマンスをどう受け止めるのかが私には興味津々なのだ。

つい先日のグラミー賞で見せたボブ・ディランのパフォーマンスが記憶に新しい。
あの境地まで達してしまったディランは凄いが、そんな彼を初めて生で観る中国人はどんなリアクションを示すのだろう?

そして、とっくの昔に反体制的な歌を歌わなくなったディランは、中国政府が現在行っている情報規制をどう思うのだろうか?(彼のことだからどうも思わないだろうが)。

或いは、どんなパフォーマンスを見せたとしても、かつての『反戦歌手ボブ・ディラン』というイメージの上陸、という“事件”だけで中国の若者たちの体制に対する鬱積した不満を突き動かすのだろうか?

◆情報規制が強まっているとはいえ、「中東革命」の情報を様々な方法で入手し、完全な民主化を求める若者たちの今後から、とにかく目が離せない。



タケシ・トラバート& 丸本武

◎参考までに:Bob Dylan allowed to play in China


American legend gets go-ahead for Beijing and Shanghai concerts a year after China trip was cancelled ↓
http://www.telegraph.co.uk/culture/music/bob-dylan/8361377/Bob-Dylan-allowed-to-play-in-China.html

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